録画講演

2021年9月に開催されました第19回大会で好評を博しました、実行委員会企画録画講演の動画を期間限定(~2022年3月末)で公開いたします。

実行委員会企画録画講演
「テスティングの現状と将来展望」

Lord and Novick著の"Statistical Theories of Mental Test Scores”を手掛かりに,そこから現代のテスト理論と技法はどのような進歩を遂げたのか,また,それを物差しにして,将来の理論的技術的発展を展望するために8つの録画講演を用意し,視聴する参加者とともに考える.

企画:繁桝 算男(慶應義塾大学)

講演者:

1.加藤 健太郎(ベネッセ教育総合研究所)

[講演題目] テストによる測定再考

[講演概要] 教育テストにおける20世紀末からの世界的動向として,測定内容の変化(教科学力から資質能力の測定へ),および測定方法の多様化(CBT,パフォーマンス型テスト,プロセスの評価 etc.)が挙げられる.伝統的なテスティングとこうした新しい状況を対比しながら,これからの測定(=観測された反応にもとづく能力の数量化)のあり方・やり方をあらためて考えてみる.

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2.繁桝 算男(慶應義塾大学)

[講演題目] テストの評価

[講演概要] 信頼性と妥当性の概念を整理し,両者の評価値を得る問題を統計モデルと推測の問題として統一的に論じる.大学入試を適用例としてこの評価の問題を具体的に考える.

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3.岡田 謙介(東京大学)

[講演題目] 2つのテスト理論(項目反応モデルと認知診断モデル)

[講演概要] 項目反応モデルと認知診断モデルは,いずれも活発に研究が進んでいる現代テスト理論の統計モデルである.本講演では,両者を対置しながらその共通点を相違点を明らかにし,今後の研究と応用についても論じる.

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4.光永 悠彦 (名古屋大学)

[講演題目] テストの等化、あるいはリンキング

[講演概要] 複数の受験機会があるテストにおいては,受験者がどの回のテストを受験しても,統一された一つの尺度の上でスコアが表示される必要がある.これを実現するためには「等化」と呼ばれる統計的処理が必要である.本講演では等化を行う手法について,項目反応理論(IRT)を前提とした手法(個別推定、同時推定、項目パラメタ固定法等)を中心に概説する.等化の前提としては,それぞれの尺度が同一の構成概念を測定している必要があるが,この前提が満たされない場合の共通尺度化は「リンキング」と呼ばれており,その諸手法について併せて紹介する.

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5.植野 真臣(電気通信大学)

[講演題目] eTestingの発展と課題

[講演概要] 近年,eTestingは 同一測定精度を持つように異なるテスト項目で構成されるテストを多く生成する技術である.つまり,同じ能力の受検者が異なるテストを受験しても同じスコアを返すことができる.eTestingはコンピュータサイエンス,人工知能技術を利用した技術で現在も進化し続けており,国家試験である情報処理技術者試験など現実社会でも用いられるようになってきている.しかし,実践を通じて多くの課題も発見されてきた.本講演ではeTestingの発展と課題について議論する.

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6.宇都 雅輝(電気通信大学)

[講演題目] テストとAI

[講演概要] 近年,画像認識や自然言語処理などの分野において人工知能(AI)技術が急速に発展・普及している.テスト分野においても,記述・論述式試験自動採点などのタスクを対象として様々なAI技術が提案されてきている.本講演では,深層学習などのAI技術を用いた記述・論述式試験自動採点の先端技術について,テスト理論・項目反応理論との関連も含めて紹介する.

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7.二村 英幸(元文教大学)

[講演題目] 産業組織における採用や配置のためのテスト開発と実践

[講演概要] 企業においては,人材の採用,配置の支援ツールとしてさまざまなテストが適用されてきた.社会経済の移り変わりに沿ってテストの意義,課題を論じる.

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8.黒田 美保(帝京大学)

[講演題目] 発達障害領域で用いる検査の開発と臨床使用

[講演概要] 適応行動や発達障害の特性を見るための検査の開発と実践の紹介を通して,臨床場面におけるこうした検査の利用について論じる.

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