第11回講演会

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第11回「日本テスト学会賞」記念講演会
開催報告

研究委員会委員長:川端一光(明治学院大学)

第11回「日本テスト学会賞記念講演会」は、2017年12月10日(日曜日)13:00より、明治学院大学白金キャンパス3号館3102教室で開催されました。

講演会は定刻通りに開始され、最初に2017年8月19日、20日に東北大学で開催された日本テスト学会第15回大会における大会発表賞の発表と表彰がなされました。

繁桝算男理事長より、以下の4組に対して大会発表賞が授与されました。

発表賞受賞者
セッション名 発表者(敬称略) 発表タイトル
一般セッション3
IRTの性能
登藤直弥(大学改革支援・学位授与機構)
分寺杏介(東京大学)
尾崎幸謙(筑波大学)
出題領域と解答時間を考慮した項目選択アルゴリズムの性能評価
一般セッション3
IRTの性能
小路純寛(株式会社リクルートキャリア測定技術研究所)
杉山 剛(株式会社リクルートキャリア測定技術研究所)
藤田彩子(株式会社リクルートキャリア測定技術研究所)
段階反応モデルでの適応型テストの回答データを用いた新作項目の特性値推定
一般セッション4
テスト項目の分析
上松慮生(プロメトリック株式会社) 多肢選択式試験問題における選択肢数の試験問題品質への影響:選択肢数3と4の実験的比較
一般セッション5
新しいテストモデル
山口一大(東京大学)
岡田謙介(専修大学)
DINAモデルにおける項目パラメタのBoundary Problemについて

続いて日本テスト学会賞の記念講演と、日本テスト学会論文賞の記念講演がそれぞれ行われました。日本テスト学会賞を受賞された服部環先生(法政大学)より「認知能力検査の標準化と心理統計法」という題目で、先生が関わられた心理アセスメントバッテリーKABC-Ⅱの日本語版標準化手続きについてお話頂きました。また、論文賞を受賞された木村拓哉先生(九州大学)・西郡大先生(佐賀大学)の研究チームからは、木村先生が代表して「教養教育段階におけるテストに関する授業開発と実践―「テスト学教育」の効果測定」という題目で教職課程の大学生に対するテスト学の教育実践についてご講演下さいました。

講演会後半の部は、ワークショップを開催しました。本年度は、岡田謙介先生(専修大学)より「ベイズ統計的アプローチによる項目反応モデルの拡張」という題目で、ベイズモデリングを用いた項目反応モデルの拡張例についてお話を頂きました。

本年度も多くの方々にご参加いただき、盛況の内に講演会を終了することが出来ました。師走でお忙しいところご参加下さいました皆様に感謝致します。来年度以降も引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

報告内容(PDFファイル)
服部 環先生
法政大学現代福祉学部
認知能力検査の標準化と心理統計法
木村拓也先生
九州大学
西郡 大先生
佐賀大学
教養教育段階におけるテストに関する授業開発と実践―「テスト学教育」の効果測定―
岡田謙介先生
専修大学人間科学部
ベイズ統計的アプローチによる項目反応モデルの拡張