第15回講演会
第15回「日本テスト学会賞」記念講演会
開催報告
研究委員会委員長:鈴木 雅之(横浜国立大学)
2022年3月5日(土)13:00より,アルカディア市ヶ谷(私学会館)・オンラインでのハイブリッド形式にて,第15回「日本テスト学会賞記念講演会」が開催されました。
以下に講演会の概要を報告します。
●大会発表賞
2021年9月にオンラインで開催された日本テスト学会第19回大会における大会発表賞の発表と表彰がなされました。
服部環副理事長より,以下の3件の研究に対して大会発表賞が授与されました。
発表者(敬称略) | 発表タイトル |
---|---|
林如玉(東北大学) 倉元直樹(東北大学) |
高大接続改革が高校生に及ぼす影響に関する日中比較研究—大学選択方略を巡る高校生活の実態を中心に— |
陣内未来(九州大学) 木村拓也(九州大学) |
大学入学共通テストの「国語」記述式問題を巡る受験対策の「戦略ゲーム」化 |
岡野将士(電気通信大学) 宇都雅輝(電気通信大学) |
深層学習自動採点技術を組み込んだ一般化多相ラッシュモデル |
●日本テスト学会賞記念講演 PDF
日本テスト学会賞を受賞された大塚雄作先生(京都大学名誉教授・大学入試センター名誉教授)より,「テスト・リテラシーの共有に向けて―大学入試改革の紆余曲折を経験して―」という題目で,高大接続改革がどのような経過を辿ってきたのか,また,今後の大学入試研究ではどのようなことが課題となるのかについてご講演頂きました。
●日本テスト学会論文賞記念講演 PDF
論文賞を受賞された野口裕之先生(名古屋大学),大隅敦子先生(国際交流基金),熊谷龍一先生(東北大学),島田めぐみ先生(日本大学)の研究チームから,野口先生が代表して,受賞論文「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の日本語教育への適用可能性に関する基礎研究」の内容についてご講演をいただきました。ヨーロッパにおける標準的な言語能力評価のカテゴリーであるCEFRが,日本語を目標言語とする場合にも適用できるかについて検討した研究についてご報告いただきました。
●ワークショップ PDF
筑波大学の山口一大先生より,「認知診断モデルの基本の基」というタイトルで,学習者の学習状況を詳細に診断するための教育測定モデルである認知診断モデルについて,モデルの仕組みやRでの実行方法についてご講演いただきました。
年度末の開催にもかかわらず,多くの方々にご参加いただき,盛況のうちに講演会を終了することができました。
お忙しいところご参加くださいました皆様に感謝申し上げます。