第2回講演会

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第2回「日本テスト学会賞」記念講演およびワークショップ
開催報告

研究会担当理事:舛田博之(リクルートマネジメントソリューションズ)
豊田秀樹(早稲田大学)

梅雨の到来を思わせるようなはっきりしない空模様の初夏の午後にも関わらず、数多くの方々に参加いただき、早稲田大学戸山キャンパス(36号館 382教室)にて予定通り13時に開始されました。
前半の部では、昨年、成蹊大学で開催された第6回年次大会で授賞式が執り行われました学会賞ならびに論文賞のご講演と、大会発表賞の発表と表彰がプログラムに沿って滞りなく行われました。
まず、表彰選考委員会を代表して柳井晴夫理事長から、表彰制度の紹介と発表賞の発表ならびに受賞者の表彰が行われました。以下の4組の受賞者に柳井理事長より表彰状が授与されました。

発表賞受賞者
種 類 発表者(敬称略) 発表タイトル
口頭発表 奥村太一(東京大学大学院) 被験者内反復測定のための測定デザイン決定法
口頭発表 吉村 宰(長崎大学)
木村拓也介(長崎大学)
テストスタンダードを満たす大学入学者選抜を目指して
-N大学における事例-
口頭発表 當山明華(東北大学)
西郡 大(佐賀大学)
倉元直樹(東北大学)
AO入試の実情調査(2)
-平成19年度入試のデータを中心に-
口頭発表 萩原康仁(国立教育政策研究所) 履修状況を考慮した2段の項目反応モデルの適用

次に、学会賞を受賞された繁桝算男先生から「テスト応答分析のためのベイズ的アプローチ」というタイトルでご講演いただきました。ベイジアンとしての繁桝先生の思いの溢れる内容で、あっという間の60分でした。引き続き、論文賞を受賞されたソンムァン先生には研究論文「統合型eテスティング・システムの開発と実践」の研究内容とその後の展開についてご紹介いただきました。
後半の部では、東北大学の村木先生により「テスト作成ハンドブック翻訳完成とその活用」というタイトルで、初心者向けワークショップが行なわれました。今年出版されましたテスト作成ハンドブックの内容が紹介され、次にこれからの活用の展開について、テストの啓蒙・認定活動に関する提案がなされ、会場の参加者との活発な議論が展開されました。
記念講演とワークショップを通して、会員以外の方も含めて80名以上の方々に参加いただき、盛況のうちに終えることが出来ました。

報告内容(PDFファイル)
繁桝算男
帝京大学
テスト応答分析のためのベイズ的アプローチ
ソンムァン ポクポン
電気通信大学
統合型eテスティング・システムの開発と実践
村木英治
東北大学
テスト作成ハンドブック翻訳完成とその活用