設立趣意書
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設立趣意書
私たちの周りでは、日常的に様々なテストによる評価が行われています。
テストの種類と目的は多岐にわたりますが、正しい評価のためには、使用されるテストが十分に妥当性の検証が行われ、高い信頼性を有するものでなければなりません。
テストが利用される場面を想定しますと、今後は、学力評価や資格認定などはもとより、企業環境の変化に伴って、人事評価にも能力評価・成果主義が取り入れられるようになり、納得のいく客観的評価の必要性が大きくなっていくと思われます。
またテスト結果から得られた評価に関しては、その説明責任(accountability)が益々求められることになり、なされる評価の裏付けが必須になってまいります。
一方、近年の情報化の波は、「テスト」および「評価」の分野に関しても、例外なくその影響が押し寄せてきています。
米国等で先進的に展開されてきた「e-learning」などについても、情報技術の「教育部門」への積極的な活用が、近年急速に普及してまいりました。
情報技術の発展がもたらす影響を「テスト」に関して考えますと、コンピュータを利用することで、従来型のテストではなし得なかった技能や能力の測定も出来る可能性が高まってきました。
それと同時に、教授・学習と不可分の関係にあるテストを念頭におく必要性も出てきました。
テストだけを独立の課題とするのではなく、教授・学習の枠組みを伴ったテストシステムを考える必要性です。
さらに、学習者だけでなく、教授プログラムや学習システムそのものを評価する分析手法として、テストがもつ役割も新たな広がりをみせています。このような環境の中で、テストには高度な情報技術を利用したアセスメント・プログラムを組み込むことが不可欠となり、国際標準化機構(ISO)の教育技術標準化の一項目として、「テスティング」や「評価」が取り上げられるようになってきました。
こうした「テスト」および「評価」を取り巻く国際的社会情勢の中にあって、我が国においても、科学的で正しいテスト理論に基づき、十分な妥当性・信頼性が保証されたテスト法を一般に定着させ、さらにコンピュータと情報通信の先端技術を駆使した「テスト」の研究開発、およびそれらに対応した「評価」(assessment)技術の研究開発が必要と考えます。
すでに米国などにおいては、テスト理論に基づく評価技術理論の進展が目覚しく、社会的にもガイドラインが作成され、テスト評価の団体が組織されております。
さらにそれらの活動を支える心理測定学者(psychometrician)や評価技術者という専門家が多数存在しております。
このような「テスト」および「評価」にみられるわが国の格差を埋めるためには、一刻も早く、心理・教育測定技術分野における研究者を多数育成し、IT時代に対応した多面にわたる「テスト技術」、「評価技術」の研究開発と実用化を活発にする必要があります。それには、産官学による相互の協力関係を一層緊密にし、共同のインフラ作りと社会的コンセンサスの構築が不可欠であるとの結論に達し、このたび、新たに「日本テスト学会」を設立したいと思います。
これらの趣旨に賛同され、この問題に関心および関連を持たれる方々には、ぜひご参加いただき、この分野の今後の発展に貢献くださるようお願いする次第であります。
| 氏 名 | 所 属(2003年5月当時) |
|---|---|
| 池田 央 | (株)教育測定研究所 |
| 赤堀侃司 | 東京工業大学 |
| 大友賢二 | 常磐大学 |
| 小方博之 | 成蹊大学 |
| 金谷 憲 | 東京学芸大学 |
| 繁桝算男 | 東京大学 |
| 田中義郎 | 玉川大学 |
| 辻本雅彦 | 日本情報通信コンサルティング(株) |
| 出張勝也 | (株)オデッセイコミュニケーションズ |
| 富永孝雄 | (財)日本情報処理開発協会 |
| 西野 弘 | (株)プロシード |
| 二村英幸 | HRR(株) |
| 野口裕之 | 名古屋大学 |
| 野嶋栄一郎 | 早稲田大学 |
| 林 規生 | (株)教育測定研究所 |
| 福原美三 | (株)NTT-X |
| 前川眞一 | 東京工業大学 |
| 宮沢修二 | (株)アイテック |
| 村上 隆 | 名古屋大学 |
| 村木英治 | 東北大学 |
| 柳井晴夫 | 大学入試センター |
| 渡部 洋 | 東京大学 |
| 氏 名 | 所 属(2003年5月当時) |
|---|---|
| 阿部紘久 | アール・プロメトリック株式会社 |
| 荒井克弘 | 東北大学 |
| 池澤徹也 | 株式会社 実務教育出版 |
| 池田輝政 | 名古屋大学 |
| 石塚智一 | 独立行政法人 大学入試センター |
| 石山茂男 | 人事院 |
| 井上俊哉 | 東京家政大学 |
| 今泉 忠 | 多摩大学 |
| 岩崎 学 | 成蹊大学 |
| 植野 真臣 | 長岡技術科学大学 |
| 植村研一 | 医療法人社団弘慈会 加藤病院 |
| 内田照久 | 独立行政法人 大学入試センター |
| 撫尾知信 | 佐賀大学 |
| 大沢武志 | 産業能率大学 |
| 大津起夫 | 独立行政法人大学入試センター |
| 大塚雄作 | 大学評価・学位授与機構 |
| 小笠原春彦 | 小樽商科大学 |
| 岡太彬訓 | 立教大学 |
| 小野 博 | メディア教育開発センター |
| 笠島準一 | 上智大学 |
| 柏木繁男 | 城西国際大学 |
| 加藤 浩 | メディア教育開発センター |
| 鎌田恵太郎 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
| 喜岡恵子 | 財団法人鉄道総合技術研究所 |
| 菊地賢一 | 東邦大学 |
| 北垣郁雄 | 広島大学 |
| 木下正義 | 福岡国際大学 |
| 木村真治 | 関西学院大学 |
| 木村利明 | 株式会社教育エンジニアリング研究所 |
| 倉元直樹 | 東北大学アドミッションセンター |
| 栗山容子 | 国際基督教大学 |
| 齋藤宣彦 | 聖マリアンナ医科大学 |
| 坂元 昂 | メディア教育開発センター |
| 佐藤隆博 | 教育情報工学研究所 |
| 佐藤達夫 | 東京医科歯科大学名誉教授 |
| 椎名乾平 | 早稲田大学 |
| 椎名久美子 | 独立行政法人大学入試センター |
| 靜 哲人 | 関西大学 |
| 柴山 直 | 新潟大学 |
| 清水康敬 | 国立教育政策研究所 |
| 清水裕子 | 立命館大学 |
| 白石洋司 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
| 菅井勝雄 | 大阪大学 |
| 鈴木規夫 | 独立行政法人大学入試センター |
| 鈴木 博 | 東京大学名誉教授 |
| 高木幹夫 | 日能研 |
| 高瀬浩造 | 東京医科歯科大学 |
| 高橋 徹 | 田研出版株式会社 |
| 竹内登規夫 | 愛知教育大学 |
| 竹谷 誠 | 拓殖大学 |
| 竹村雅史 | 函館工業高等専門学校 |
| 富永倫彦 | 山口大学アドミッションセンター |
| 永岡慶三 | メディア教育開発センター |
| 永野和男 | 聖心女子大学 |
| 中村知靖 | 九州大学 |
| 中村優治 | 東京経済大学 |
| 中村洋一 | 常磐大学 |
| 並木 博 | 早稲田大学 |
| 奈良信雄 | 東京医科歯科大学 |
| 西村純一 | 東京家政大学 |
| 仁田善雄 | 東京医科歯科大学 |
| 塗師 斌 | 横浜国立大学 |
| 根岸雅史 | 東京外国語大学 |
| 南風原朝和 | 東京大学 |
| 畑尾正彦 | 日本赤十字武蔵野短期大学 |
| 服部 環 | 筑波大学 |
| 林 篤裕 | 独立行政法人大学入試センター |
| 原田康也 | 早稲田大学 |
| 平井洋子 | 東京都立大学 |
| 廣瀬英子 | 東京女子大学 |
| 福井次矢 | 京都大学医学部附属病院 |
| 福島 統 | 東京慈恵会医科大学 |
| 藤芳 衛 | 独立行政法人大学入試センター |
| 細田瑳一 | 財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院 |
| 前田忠彦 | 統計数理研究所 |
| 前村真一 | 産業能率大学 |
| 真木 徹 | 特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会 |
| 舛田博之 | HRR株式会社 |
| 松井 仁 | 京都教育大学 |
| 松原 望 | 東京大学 |
| 松本真作 | 日本労働研究機構 |
| 松本純平 | 日本労働研究機構 |
| 三浦房紀 | 山口大学 |
| 美濃導彦 | 京都大学学術情報メディアセンター |
| 宮木浩行 | 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 |
| 宮原英夫 | 茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 |
| 宗重 隆 | 学校法人河合塾 |
| 室山晴美 | 日本労働研究機構 |
| 森 昭彦 | 財団法人日本人事試験研究センター |
| 森 猛 | 財団法人日本人事試験研究センター |
| 柳本武美 | 統計数理研究所 |
| 山口和範 | 立教大学 |
| 山田文康 | 静岡大学 |
| 湯浅克己 | ILC国際語学センター |
| 吉川 厚 | NTTデータ |
| 吉田寿夫 | 兵庫教育大学 |
| 吉野諒三 | 統計数理研究所 |
| Ross, Steven | 関西学院大学 |
| 和田 稔 | 明海大学 |
| 渡邊直一 | 人事院 |
| 渡辺直登 | 慶應義塾大学 |
| 渡辺三枝子 | 筑波大学 |
| 渡辺光明 | 人事院 |
| 渡部良典 | 秋田大学 |










