第5回研究会

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第5回研究会  『テストの開発、実施、利用、管理にかかわる規準』
原案に関するシンポジウム(開催案内)

テスト規準作成委員会委員長:繁桝算男(東京大学大学院)

『テストの開発、実施、利用、管理にかかわる規準』(テスト規準)の草案が、委員会活動の中間報告として本年の第3回年次大会にて提案されました。そこでは、約100名のご参加を得て、多くの議論が交わされ、規準作成の意義があらためて確認されるところとなりました。本研究会は、明年春の正式な制定に向けて、提案された原案をもとにさらに議論を深めようとするものです。
日本にふさわしく、広く社会の合意が得られる規準はどのようなものでしょうか。テストの開発、頒布、利用、管理などの過程は、筋の通った理想が追求されるべきであり、かつ、関係する利害の異なる集団すべてに納得されるものでなければなりません。また、テストの統計的技術的理論にしっかりと立脚するとともに、専門家でない関係者にもわかりやすく表現されていなければなりません。
今回は、学会内外から、丹野義彦先生(東京大学大学院助教授)、坂元 昂先生(社団法人日本教育工学振興会会長)、大沢武志先生(産能大学客員教授)、柳井晴夫先生(独立行政法人大学入試センター教授)にご登壇いただき、草案に対するご意見、ご提言を拝聴し、討論を深めたいと思います。討論が草案を洗練化させるのは当然ですが、参加されるテスト関係者にとっても多くの示唆を汲み取っていただけるものと確信しております。
ぜひ、ご参集のうえ、討論にご参加いただきたくご案内申し上げます。

日時:2005年10月29日(土) 13:30~16:30

場所:東京大学駒場キャンパス アドミニストレーション棟3階 学際交流ホール
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

プログラム:

司会 繁桝算男(東京大学大学院 教授)

討論1 臨床心理学の視点より
丹野義彦先生(東京大学総合文化研究科 助教授)
臨床心理学において、テストなどの実証データによって、カウンセリングの効果を確かめつつ、カウンセリングのあり方を改善する認知行動療法の考えを日本で主導していられます。

討論2 教育工学の視点より
坂元 昂先生(社団法人日本教育工学振興会 会長)
日本の教育工学の草分け的存在であり、コンピュータなどの情報技術の発展を評価を含む教育実践にどのように活用するかについて非常に大きい影響力があります。

討論3 テスト事業者の視点より
大沢武志先生(産能大学 客員教授)
SPIなど人事検査を開発提供する人事測定研究所代表取締役在任当時に事業者団体の設立を呼びかけ、「人事テスト事業者自主規準」の必要性を提唱、その制定を主導されました。

討論4 心理測定と大学入試の視点より
柳井晴夫先生(独立行政法人大学入試センター 教授)
心理測定に関するご研究に長年携わられ、専門的に評価の高い多くの研究成果を発表される一方、測定技術の実践、およびその啓蒙にも尽力しておられます。